36年後の「シャイニング」
スティーブン・キングの「シャイニング」といえば、大抵の人が
スタンリー・キューブリック監督の映画を思いだすと思う。
ジャック・ニコルソン、怖かったよね~、と。
私も学生時代に日比谷まで見に行って、その怖さに感動したのを
覚えてます。
世界的にも大ヒットした。
ところが、原作者のキングがこの映画の出来を気に入らず、自分で
改めて撮り直したのを知ったのは随分後の話。
でもって、こっちは全然面白くなかった……
今回、主人公の少年の36年後を描いた小説が出たので、改めて
「シャイニング」から読み返してみた。
ああ、なるほど。
小説の脚色を仕事にするようになった今だからわかる。
これは、映画としてこうするのが一番面白くなるからそうしたんだな、と。
でも、本当に著者が描きたかったのはそこじゃない。
わかるけど、そこはとっても観客には伝わりにくい……
そんな感じ。
そして、「ドクター・スリープ」
すごいのは、ちゃんと前作からつながるべくしてつながってること。
キングらしい、ストーリーテリングと細かい描写(時にしつこいくらい)の
鮮やかさ。
でも、夢中になって読みふける状態になったのは下巻の中盤過ぎから。
キング作品は初期の「キャリー」「クージョ」「ゴールデンボーイ」「痩せゆく男」
あたりからが好きで、ファンタジー寄りになっちゃってからはちょっと……。
それでも、好きな作家は?と聞かれたら、真っ先に挙げる作家であることに
間違いはありませんが。
| ドクター・スリープ 上 | |
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