« Apple Musicと落とし物 | トップページ | 佐川男子 »

2015/07/31

映画「ゴーン・ガール」

ドラマや映画をつくる時、「この主人公に感情移入できるか?」とか
「誰に乗っかって見ていく話なんだ?」といった言葉が打合せでよく出ます。

ところが、出来上がったものに寄せられた感想を読んだり聞いたりすると
「え?そこ?そこなの?」という意図せぬところに感情移入して感動したとか、
よかった、なんて言われてびっくりすることが多々あるわけで。

つまり人はその年齢、立場、状況によって同じ作品を見ても感じ入る
ポイントが変わってくるということでしょう。
もちろん主人公が一番大事なのは当然だけど。

なんでそんな話か……というと。
遅ればせながら「GONE GIRL」を見た。

おもしろかった!

事前に作品の内容に関する知識はほぼゼロで見たのだけど、
うっかり読んじゃったレビューでは、結構辛辣な感想が多くて
特にヒロインのことはケチョンケチョンに言ってる人がたくさんいた。

でも、私は、いいと思った。
この奥さん、いいじゃん!
悪女っぷりが素晴らしい、と。
このダンナもここまでやられて当然、なんて。

たぶんこれは私の「男ってバカだもん」といった体験に根ざす感想なんだと
思う。
ベン・アフレック、かわいそーと思える人はきっと素直な人だ。

見終わって、デヴィッド・フィンチャー監督のコメンタリーを聞きながら
もう一度見た。

2時間半という長い尺は、恐らく原作(未読)をこれ以上は削れなかった
ためと思われる。
原作は読んでないけど、たぶん映像ならではの一瞬で効果的に見せる
ことができる演出は多々あるんだろうなという気がした。

そして、おもしろかったのは、「これはミステリーで始まるんだけど
途中からスリラーになるんだよ」という言葉。

たしかに!

妻失踪のカラクリがわかってから、俄然タッチが変わるので戸惑うけど
それはそれでいっそ乗せられて観てしまえばいい。

それにしてもハリウッド映画って贅沢だなあと思ったのは、
血まみれになるシーンを36回テイクもしたという話。
つまり衣裳から寝具までそれだけの数を用意してあったという
ことでしょう?
すごい!

その他さりげないシーンが考え抜かれて撮影されていることが
わかるので、コメンタリーは面白い。

そして、結婚ってそれ自体がミステリーだよなぁと思わせられる。


ゴーン・ガール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]
ゴーン・ガール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2015-04-03
売り上げランキング : 327


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

« Apple Musicと落とし物 | トップページ | 佐川男子 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事