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2011/08/07

66年

昨日、広島で平和祈念式典が今年も執り行われました。
暑い中、参加された方の中には体調を悪くされた人も
いたのではと察せられます。

広島には何の縁故もない私ですが、数年前に原爆にまつわる
映画のシナリオを書かせてもらってからは人ごとではなくなりました。

山ほどの資料を読み、広島を訪れましたが、本当のところなんて
とってもわかるもんではないです。
むしろわかる、なんて言ったらウソです。
必死でわかろうとしています、でしょう。

エノラ・ゲイの乗組員のお孫さんが来日されたとか。
幼い時頃はおじいちゃんは戦争を早く終わらせた英雄だと
思っていた。
ところが、きのこ雲の下で起こったことを知って、
葛藤した、とか。
その葛藤する心がとても大事なのだと思う。

実は……
調べれば調べるほど、あれは人の上に落としていいもんじゃない、
と思うようになりました。
まあ言うまでもないことなのですが。

これを書くのは多少、いやかなり気が引けることなのだけど、
原爆ってひどいよね、みたいなことを祖母(95歳・戦前北京滞在経験あり)
に話したら、「でも、あれで戦争が終わったからね」と
言ったのです。
え……
日本人でもそんなふうに思っている人いるの??
それを聞いた時、驚きのあまり、それ以上追及することが
できませんでした。

恐らく今のように情報が発達していない状況では、
現地に行かなければあの悲惨さは伝わらなかったのでしょう。
遠く離れた土地の人たちが原爆症のひどさを写真という形で
知ったのは数年して週刊誌のグラビア記事を見た時だといいますから。

戦争の記憶は毎年確実に薄れつつはあるのかもしれないけど
66年。この歳月をかけても傷が消え去ることはない
というのは作品を書いて感じ続けていることです。

一番しみこみやすいエンターテインメントという形で
記憶をつなぐことをやっていけるのなら本望です。

今1本、戦争にまつわる映画の初稿を書き上げた
ところです。(原爆とは関係ありません)
どうか制作、公開まで行き着きますように。


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