小説と脚本
悪人 シナリオ版 (朝日文庫) | |
![]() | 吉田 修一 李相日 朝日新聞出版 2010-08-06 売り上げランキング : 3643 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さて。映画。よいです。おススメです。
たぶん大ヒットするでしょう。
なので私があだこだ言うコトありませ~ん。
原作を読んだ時、アホな私は上巻と下巻を逆に読んでしまって……
それでいてなんと上巻のラスト近くまで気づかなかったという(^_^;)
ああ、時系列倒置法なんだ、なんて思い込んで。
ま、そんなことがありつつあの原作をどう映像にしたんだろうという
興味がすごくあって。
映画見て、納得。
さらにこのシナリオ本を読んで、さらにカットされているシーンやセリフがあって。
でも、映画ってそれでいい。
1ページの原作でも無言の30秒で表せることってあるから。
私はいっつも映画のシナリオを書くと「セリフ多過ぎ」って怒られる。
観てる人に伝わらなかったらどうしようって思ってつい書き過ぎちゃう。
映像の力が書いてる時には見えないから。
そして、この本の巻末には原作者(そしてこの映画の脚本も書かれた)吉田修一氏と
監督、プロデューサーたちの座談会が収録されている。
小説をどう脚本に落とし込んでいったか。
すごく勉強になる。
小説を映画原作としていただいた時って、まずどこを背骨として取り出すかって
いう作業から入る。
膨大な情報は入らないし、映像の中では不要だから。
ならば。
ふだんそんなシナリオづくりをしていると、小説を書く時にはどうしたらいいんだろう。
映像だったら絶対いらない、そうやって泣く泣く落としている情報や背景も盛り込める
自由があるってことじゃないか。
……と、近々小説を書く予定が見えてきたので、そんなことを思った作品でした。
とにかく観て損ありません。おススメ♪
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- アメリカのオーディション番組(2020.11.08)
- 本日の奇跡体験!アンビリバボー(2020.10.29)
- 放送文化基金賞(2020.08.05)
- 映画「海底47メートル」(2020.07.26)
- 明日の放送(2020.06.03)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 年をとること(2020.12.20)
- 北欧ミステリーが面白い(2020.06.08)
- 「首都感染」タイムリーすぎる小説(2020.05.28)
- ノベライズ「そして、生きる」「セミオトコ」(2019.08.31)
- 舞台「魍魎の匣」(2019.06.24)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ブログ引っ越しました(2021.01.22)
- コロナ禍で仕事する(2021.01.17)
- また一人……(2021.01.14)
- 歯医者に行ってみた(2021.01.12)
- 歯が痛い 顔が痛い(2021.01.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント