大英博物館ミイラと古代エジプト展
ワタクシ、前世はエジプト人だったかもしれません。
というのも、子供の頃からエジプトのミイラ発掘関連の話に多大な興味があり、ツタンカーメン発掘秘話なんて目を輝かせて読みふけったものでした。
大人になって初めてロンドンに行った時も真っ先に出かけたのは大英博物館!
ですから、今回の「大英博物館ミイラと古代エジプト展」は夏から早々とチケットを予約しておりました。
なぜなら、今回の展示では紀元前800年のミイラをCTスキャンして、3D映像が見られるんですっ!
で、行ってきました。
スケジュールはキツキツの1日で、3時間しか寝てないし、こっちがミイラになりそうな(すいません。そんなに痩せてません)日でしたが、エイッ!と。
いやあ、おもしろかった!
ミイラの身体の中を旅するわけですよ。この人が40代のまだ若い神官だったとか、包帯の間に置かれたスカラベ他多数のお守りなんかも全部見えるんです。
おかしかったのは、この写真でもわかるけど、頭に乗っかっている帽子みたいなお皿。
これってミイラに塗りたくる松ヤニの受け皿なんだけど、ミイラ職人が置き忘れて、そのままくっついてはがれなくなっちゃったから、そのまま包帯巻いちゃった!んですって。
いつの時代にもそそっかしい人はいたようで。
でも、知らなくて意外にもショックだったのは、19世紀頃のヨーロッパでは、なんと「ミイラの包帯を剥がすショー」なるものがはやっていたということ。
これの再現映像があって、結構ショッキング。
だって無神経にもミイラからベリベリ包帯剥がして、みんなで遺体を見て「キャ~」って言い合うんですよ。
悪趣味。
ってか、死者を冒涜してる。
今はこんなふうにCTスキャニング技術が発達したおかげでミイラを傷つけずに様々なことがわかるようになってよかった。
展示物は大英博物館をさんざん見てきた私にはかなり物足りなかったです。やっぱり目玉は来てないし。
ミイラも本体は来日してません。
猫や魚のミイラはありましたけどね。
古代エジプト人は死んでも必ず再生すると信じていたわけで、その死生観がなんとも興味深く、今抱えている仕事の1つに大きく通じるものがあって、思い切って出かけてよかったです。
興味ある方はぜひどうぞ。
国立科学博物館で来年の2月18日までやってます。
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コメント
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ミイラって,漢字で書くと「木乃伊」なんですよね。
なぜ,こういう字になるのか,前世でミイラになった(?)KEIさん,
ご存じありませんか?
ところで,昨日,お勧め頂いた仙台の教室にお話を聞きに行ってきました。
来週,実際にレッスンを受けてきます。
一月ぶりで,身体動くかな?
投稿: ウメダ | 2006/10/22 18:09
>ウメちゃん
うん。なんで木の伊なんだろうね。
干からびると木みたいになるからかな。
そっちでもいよいよダンス再開ね~!
若いから大丈夫。
がんばれ~。
投稿: KEI | 2006/10/22 20:14