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2005年5月

2005/05/29

個人情報保護

_191なんだか日記の日付と出来事の間に大きなズレが生まれつつある昨今。これはいつのことだったのか……。
えーと。うちに雑誌の取材の方たちがやってきました。
編集の人とライターさんとカメラマンさん。本格的な撮影機材で狭いリビングはいっぱいいっぱい。私の眼は寝不足で真っ赤っか。
寸前まで見えるところだけ片づけて、ありとあらゆるものを「あかずの間」に閉じ込めなんとかカッコつける。

しかし。笑顔っていうのはつくろうと思うとこわばる。ひきつる。
「はい、ニッと笑って。そのまま!」といわれるのだけど、すんごく不自然だ。
だけど、自然な表情ってのは、ちょっと不自然なくらいに作り込んだ方がよく見えるのだそうだ。
なるほど。

リビングで「打合せ」風景を撮り、仕事部屋で仕事風景を撮影……の予定があまりにも狭くてカメラ位置が決まらず、再びリビングに戻り、仕事場を「捏造」。
さらに外に出て「仕事に出かける」風景を撮るのだとか。このあたりからゼエゼエしてくる私。
_193猫たちはあまりの異様な雰囲気にびっくりして駆け回る。
外に出かけるのにカーディガンのまま出ようとしたら、「もうちょっとなんとか……」と言われ、慌ててジャケットを着込む。衣装替えまであるとは。

外に出て、マンションの前で簡単に済ませてもらおうと思ったらストップがかかる。
なぜならマンションの外観で場所が特定されてしまうと、「個人保護」の観点から問題になるのだそうだ!
びっくり。なるほど。

仕方なく近くの公園にゾロゾロ移動。
ところが、思いっきりちびっこたちが遊び回っていてNGに。
仕方なくそこらの道を歩くことに。
「自然に歩いて下さい」と言われ、思いっきり不自然になる私。

とまあ、2時間のフルコース。
多かれ少なかれ緊張はする。
テレビ番組の台本には結構勝手に想定インタビューなんて書いてる私だけど、撮られる方は大変だろうなあと一瞬想像。

それにしても最近とみに話題になる個人情報保護という言葉がこんなところで出てくるとは思わなかった。


2005/05/27

景気づけ

「やられたわ」と電話をかけてきた友人A子。株で大損したらしい。
どのくらい?と聞いたら、「ん~とね。OLの年収分くらい」。

コイツはしょっちゅう「大商いしちゃった」なんて言ってて、勝ったり負けたりしているので全然心配してないけど。
で、彼女のスゴイというかエライところは、損しても落ち込まないことだ。
それどころか、こういう時こそ景気づけよっとばかりに買い物しまくって、今日は久しぶりに六本木ヒルズで待ち合わせしたのだけど、ランチをご馳走になってしまった。
名付けて「景気づけランチ」。

ま、ギャンブルも株も引き際と冷静な分析力のある人なら破綻することはないと思う。
私?私は面倒くさがりなのでどっちもダメだ。

2005/05/26

赤い眼

「今夜はここでボクと朝まで過ごしてください」
とMさんは言った。

ちなみにMさんはディレクターで、「ここ」とは制作会社のオフィスの一画で、「朝まで」というのは、「テメエのホン直しに付き合うからPC持ってきてここでとっと書きやがれ」という意味である。意訳すると。

10時から会議で夕方いったん戻って25時に一応ざっと直した原稿持って集合。
さすがに32時を回ったあたりで、「そろそろ沈没しそうだね……一回解散しようか」といわれた。
たぶんメイクも落ちきって、眼も血走って、隈のできた私の顔がコワかったんだと思う。

今週は忙しかったせいか、寝不足で鏡をみるたびギョッとする。
眼が真っ赤なんである。
特に左。
カヤコみたい。(@呪怨)

でも、最近全然徹夜がダメになった。
ノーミソがジンジンしてきてなんにも考えられなくなってくるのだ。
チョー売れっ子の小説家の人なんかはこの状態を何カ月も続けているそうだけど、その究極のところからほとばしるモノがあるんだろうなあ。
いいモノ書けるならそんな世界が見たいような、怖いような。

2005/05/23

「おっ、ぺれった学園 皐月祭」

作曲家のえりりょんさんにご招待いただき、「おっ、ぺれった」の定期公演を拝見@アイピット目白。

一本道だから迷うわけないと思って地図をプリントせずに出かけたら、道に迷う。
どうしよう!開演まであと5分!
焦って友達に電話して私のメールボックスをあけてもらおうと思った。
が、たまたまPCを開いていたとかで、3秒で検索して正しい道を教えてもらった。
席に座ったらもうMCが始まっていた。汗びっしょり(--;)

長年のファンでぎっしりの劇場は笑い声で終始温かい雰囲気に包まれる。
今回はホンも演出も若手スタッフに全面的に任せたとのことだけど、要所要所に田中真弓さん始めベテランがビシッと決めているので安定感がある。
いやあ、ホントに面白かった。

今回は作曲兼キャストで出演のえりりょんさんもかわいかった。
何よりさすがプロの歌声!
やっぱ違うわ、とつくづく感心。

劇団やっている人って、きっと楽しいんでしょうね。
舞台はお客の生の反応が返ってくるし、スタッフは家族みたいになるんだろうなあと想像する。
そんなチームワークのよさがよーく現れている舞台でした。


2005/05/21

しあわせってナニ?

占いによれば「自己愛」の少ないらしい私は、時々ちょっとウツになる。
啄木じゃないが、人がみ~んな自分よりエラク見えて、じっと手なんて見つめちゃうのである。嗚呼。
なんだかハッピーじゃない。
なんだかパッとしない。
でも、それは自分の気の持ちようだってこともわかってる。

そんなところに届いたあるメルマガにこんな言葉が。
「今夜あなたは食べるものがありますか?寝るところがありますか?
 あるのなら、あなたはそれだけで地球上で何千分の1かの幸せな人なのです」

そりゃあまあそうでしょうが……。
なんだか人の不幸と引き比べて自分が幸福だ、と無理やり思い込めない。
だいたい食うや食わずでもすんごい幸せ、という人はいるだろう。

と思ったところで新聞でこんな記事の一言が。
「幸せは見つけるものじゃなくて気づくもの」
なるほど。
こっちの方が共感できる。

なんだかなあ。
私は私、これでいいの幸せなの!と言い張れない自分が情けない。

こんな弱気もきっと運気の周期なんだと思っているので、別にそんなに深刻に悩んでいるワケでもなんでもないのだけど、幸せってなんですか?と思い始めたら、なんだか陰惨な推理小説は読まない方がいい気がして、本棚からまだ読んでなかった「負け犬の遠吠え」を出してみた。ワオン。

2005/05/19

世界はつながっている

ネットサーフィンをしていたら、とある個人のブログからイラクに飛んでしまった。
そう。あの齋藤さんを拉致したという武装グループの……。
当たり前なのに驚いた。
テレビでさんざんサイトの画像は観ていたのに、それが自分のパソコンで直接、というのはインパクトが全然違う。
いくら画面越しとはいえ、銃撃の音、爆発の炎は本物だからだ。
なんだかショックですぐに閉じてしまったけれど。
世界は確実につながっているんだな、と妙なことをつくづく感じてしまった。

あの齋藤さんの弟さんの会見を観ていると、「覚悟はしている。でも……」というさまざまに入り乱れる感情が伝わってきてつらくなる。

-今日の1本-
地球の反対側の悲劇をよそに確かに日本は平和なワケで……
話題が180度飛んですみません。ノーテンキで。

WOWOWで録画しておいた「ザ・ビーチ」を観る。
レンタルビデオと違って、WOWOWがいいのは、とりあえず趣味でなくてもおもしろそうと思う映画は録画しておく
習慣ができたことだ。
もちろんDVDレコーダーのおかげでもある。
つまんないと思い込んでいて観た映画が思いの外発見があったりするからだ。

というわけで「ザ・ビーチ」。
ディカプリオ作品の中では評価が低いようだけど、思ったより面白かった。
「アビエーター」の主役を演じるには余りにも幼過ぎる顔も、この映画の中の若くて、ずるくてどうしようもないガキを演じるにはピッタリだ。
(あ~褒めてます。石投げないでください<ディカプリオファンの方)

2005/05/18

猫仕様の家

文庫本が本棚に入りきらなくなってきた。文庫はアマゾンで売るのも効率が悪い。
そこで、ブックオフにでも引き取ってもらおうとダンボールに詰め込み始めた……ところで電話が鳴る。
某雑誌の取材依頼だった。
私なんぞのインタビューなんて全然面白くも、ましてや何の役にも立たないだろうに。
しかし、お世話になった人からの紹介なので断れない。

これがなんと仕事場(=自宅)で撮影するという。
ムム。
仮にもライターの家の本棚がスッキリしていたらカッコ悪いんじゃないか……。
どうせ整理しようと思っていた本といえば、ミステリばっかりのくせに見栄で、箱詰めし始めた本をもとに戻す私。
我ながらかなりセコい。

お客がくるとなると掃除しなきゃいけないじゃないか。(っていつもしてないように聞こえる?)
と、家を見渡して。
---なんて殺風景なんだ。
なにせ猫が3匹いるので、ステキな置物や花など飾ったところで、全部落とされる。
ソファも布張りは爪とぎ台になってしまうので、合成皮革だ。
無駄なものがない、というよりも何時の間にか猫仕様になっていたのね~と気づく。
きっと小さいお子さんなんかがいる家も違った意味で、子供仕様になっているのだろうけど。

取材予定の来週までぼちぼち時間をかけて片づけようと思う。
そう、殺風景なりに散らかっているのです。

2005/05/17

泳ぐ

実に久しぶりにスポーツクラブへ。
最後に行ったのはいつだっけ?思い出せないほど果てしなく昔だ。
その間、ただひたすら引き落とされた会費。ああ、もったいない。
だったらやめるか通うかどっちかにすればいいのに、と自分でも思う。

今やってる仕事のプロデューサーがカンヌ映画祭へ行ってしまったので、打合せも直しもない。
だから心おきなく運動するなり昼寝するなりできるのだ。

てなわけで、今日はプールへ行ってみた。
マシンジムみたいな地味な努力がどうにも苦手で。
いやあ、でも苦しいのなんのって。
50メートルも泳いだら死にそうになった。
きっと傍から見たら溺れかけてるトドに見えただろう。

でも、体を動かすのはやっぱり気持ちイイ。
心なしかノーミソの回転もよくなったみたいだ。

ちなみに始めようかどうしようか迷っているとあるスポーツは、まだ見学にも行ってない。
先日のMRIで見つかった病巣の診察が明日で、その結果次第ではちと大人しくしてなければいけなくなるかもしれないからだ。
この件については、例えば、ガンであと半年とか言われたらどーしよーなんて考えないこともないのだけど、ンなもん素人があれこれ考えたところで何がわかるわけでなし、悩むのが面倒くさくなってストップしている。
まあ、万が一余命云々となったとしたら、一番心残りなのは猫たちだなあと思った。
どうも私は今現在執着していることがないみたいだ。

なんてことをつらつら考えていた時に何気なく選んだDVDは「ブロンド・ライフ」。
これっててっきりコメディーだと思ってら、少し違った。
来週死ぬと予言されたらどうするか?
ヒロインみたいにやっぱり右往左往するのかしらん。
実際そのときになってみなきゃ答えは出ないけど、ジタバタしても始まらないと思いつつ、やっぱり多少はジタバタするんだろうなあ。

2005/05/16

メイクレッスン

このところすっかり昭和初期にいた。大好きな京極夏彦ワールドにどっぷり漬かっていたのだ。
京極堂シリーズのスピンアウトシリーズ「百器徒然袋」4冊のうち3冊読了。
本シリーズのあのなが~い理屈がない分、とにかくスピーディーで楽しいのだ。

そんな中、メイクレッスンを受ける。
友人にイタリアンレストランのオーナーシェフがいるのだけど、彼の奥さんはメイクアップアーティスト。
そんなマダムがお店で行うメイクレッスン。

女は化粧で化けられる。
男性は素で勝負だから大変だ、と常々思っていた。
ただし、女だってただ塗りたくればいいってもんじゃない。
イロイロテクニックはあるのだ。
今回はベースメイクアップの秘訣の数々。
顔の皮膚といっても厚さは一律ではないし、脂の浮き方も違う。
そんな特徴を考えて塗らなくてはいけない。

ところで、マダムの話で面白かったのは、日本の男性がしっかりメイクアップよりナチュラルメイクの方が好きなのは、精神的に幼いからだ、というお話。
精神的に成熟していない男性は、しっかりメイクをされると完全武装されているようで入り込めない、太刀打ちできなような気分になってしまう。
それゆえ限りなく薄化粧に近い方を好むのだ、と。
それに比べて欧米の男性は、どんなに不細工な女性でもしっかりメイクを頑張っている時には「キレイだね」とアプローズするのだという。
それは美しくなろうとする努力を認めるから。
……と、ヨーロッパ生活の長いマダムの経験は確かにうなづける。

私なんぞは近所に知り合いもいないし、家の周りぐらいは平気でスッピンで出かけてしまう。
しかし、仕事の時には一応それなりには塗りたくっていく。
そうじゃないと相手にメイワクだろうと思うから。

メイクに関しては女性が気をつけなければいけないと思うことが1つある。
自分が一番若くてキレイだった時のメイクを続けがちな人がいる。
例えば、ブルーのアイシャドーにどピンクの口紅を40代で平気でしていたり。
なにも流行を追う必要はないと思うけど、全然はずれていても、とてつもなくおかしいものだ。

しかし、メイクレッスンを厨房から見ていたシェフは絶対あきれていたに違いない。
やっぱり舞台裏は男性には見られたくないもんだ。

2005/05/13

たこ焼き

連休中の出来事で書き忘れていたことが1つ。
根津神社のつつじ祭りに出かけた。
ヒマを持て余していた私を見かねて遊びに来てくれたSちゃんと。
つつじも満開だったが人もめいっぱい。

女性の猿回しを見学した。
本当によく調教されていてコミカルなんだけど、なんであんなにもの悲しさを感じてしまうのかなと思う。

屋台がずらりと境内の裏を埋めつくす。
そこにたこ焼き屋が。
イイダコと書いてあった。
なにかと思ったら、なんとなんとたこ焼き1つに1匹ずつ蛸が入っていたのだ!
あれには驚いた。
一匹丸ごとなんだから。(もちろんイイダコだけど)
すっかりおなかいっぱいになり、ビールも飲んじゃって、昼間から妙に現実離れした午後だった。
もう1週間以上前の出来事。

新着DVDを借りる。
ナイト・シャラマン監督の「ヴィレッジ」。
期待値が高過ぎた。シャラマンだから何かやらかしてくれるだろうと思ったのだけど……。
どうも「シックスセンス」を超えるのって難しいようだ。
これもまた「おまえかよ!」の世界なのだけど、それがわかったところで別にどうってことはない。
たぶん企画書なりプロットなりで聞けば「おおっ」と思うような話なんだろうが、映像作品にしてしまうと、
「だから?」止まり。

もう1本は「ターミナル」。
これ空港丸ごとセットかあ、すごいなあ、と妙な感心のみ。
出てくるブランドやショップとはスポンサー契約してるんだろうなあ、なんてつまんないことを考える。
お話自体は……。
ちなみにこのストーリーにはモデルがいて、その人はフランスのとある空港にもう40年近く住んでいる、
という話がずっと前に企画会議で出ていたなあと思い出す。

2005/05/12

ヘンクツ

連休を終えて、世の中が正常に動き出して、なんだかホッとしている。
もともとカレンダーなんて関係ない仕事とはいえ、やっぱり世の中の人たちが楽しそうに遊んでいるのを見て、そのときに大して忙しくなかったりなんかすると、「私ってこれでいいの?」そんな自問自答のお休みだった。
それだけ自分を見つめ直すことにもなったのだけど。

つくづく思ったのが、トシをとってヘンクツになったなあということ。
もともとワイワイ大勢で騒ぐのが苦手なのだけど、最近はそれに輪をかけて、人見知りが激しくなって、新しい世界を開拓するのがヘタになった。

親しくない人と無理して話をするくらいなら一人で本を読んだり映画を観てた方がいいや、なんて思う。
で、それならそれで開き直ってりゃいいのに、「こんなんでいいの?」と焦りを感じたりするから始末に負えない。
でもって、さらに「やっぱりいいんだよっ!」と開き直るまでさらに数日。
まったく我ながらあきれる。
なんだかなあ。

でも、いくらなんでも仕事をしてない時の無活動ぶりはまずいとつくづく思っていて、ちょっと何かを始めようかな~と思っているところ。
楽しくて、体によくて、続けられること。
1つあるコトを考えているのだけど、それはもうちょっと検討するまでナイショってことで。
なんか笑われそうなので(^_^;)

2005/05/11

注射

ランチを食べていたら、突然歯の詰め物がポロッととれた。仕方ないので歯医者へ。
そこでいきなり麻酔の注射をされる。
その前には血圧まで計られた。
昔むかしウン十年前に私が歯医者でバイトしてた時には麻酔の前に血圧なんて計らなかったけど、最近はそうなんだ~と思う。

しかし。注射はイヤだ。
女性は一般的に痛みに強いというけど、私は違う。
チクッとした痛みでもダメ。
拷問するなんていわれたひにゃ、言わなくていいことまでゲロってしまうに違いないので、絶対スパイには向いてない。

なのに今月は毎週注射しているじゃないか!
といっても、先週は脂肪溶解注射。好きで打ってるんだから文句はいえないのだけど。
これは2回目で4本目。
ほんの少しは脂肪が減ってるのかなあ~よくわからない。

麻酔でまだ口がしびれていて気分が悪い~。
歯医者だろうがなんだろうが病院と名のつくところはつくづく嫌い。
健康が一番だ。

2005/05/09

「令嬢ジュリー」

miss_julie今年始めに放送されたドラマに出て下さった清水紘治さんにご招待いただき、舞台を見る@池袋サンシャイン劇場。
清水さんはクリスマスにクッキーの詰め合わせを送って下さるいい方だ(←食べ物くれる人はみんなイイ人♪)
そんなわけで、今回の舞台も楽しみに出かける。

下調べもせずに出かけ、いただいたパンフレットを読んでびっくり。
「令嬢ジュリー」が書かれたのは100年以上も昔。ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの代表作だという。

伯爵令嬢ジュリーが祭りの夜、婚約者のいる下男ジャンとの火遊び……そして……という物語。
当時は上演禁止になるくらい過激とされたらしい。
もちろん現代見る分には、直接的な表現は全くない。

「落ちていく夢」を見るジュリーと「高みに昇る夢」を見るジャン。
一夜の過ちを犯した瞬間から二人の関係性が入れ代わる。
どんなに奔放に振る舞おうと所詮ジュリーは世間知らずのお嬢様だ。
文字通り、自分の過ちを後悔したジュリーは「堕ちて」いく。

かといって、野心家のジャンが身分の壁を超えられるのかといえば、そうではない。
朝になって伯爵から呼びつけられた瞬間に、いつもの卑屈な男に戻ってしまうのだ。
そして、ジュリーは貴族の誇りを取り戻し、自害する……というエンディング。

ここまでジュリーとジャンのほとんど二人芝居。そこに料理女でジャンの婚約者のクリスティンが登場時間こそ短いが、「世間」の代表のような形で絡む。
セットの変換はなくずっとしゃべり続けのセリフ劇なのだけど、不思議と眠くならなかった。

ジュリー役の栗原小巻さんは17年ぶりの再演だとか。一体いくつになられたのだ!?
相変わらずの美しさ。
清水さんは粗野な感じがセクシーでした(*^o^*)

終わって差し入れをマネージャーさんにでも渡そうと思ったら、ほとんどノーチェックというか、誰に聞いても「どうぞ楽屋へ。どうぞどうぞ」という感じで、結局本人に渡すことに。(いや、いいんだけど)
こんなに簡単に楽屋へ入れてしまっていいのでしょうか?

連休最後の日曜日、大人の芝居を楽しみました。


2005/05/07

訃報

新聞を読んでいて何気なく下の方の死亡記事に目をやって驚いた。
脚本家・猪又憲吾氏死去の報。
「子連れ狼」などで知られる大ベテランだけど、まだ65歳。亡くなるには早過ぎる。

私は作家協会に入会してまだ間もないので、ある委員会の委員など仰せつかっているのだけど……
とはいえ、下っぱの私にできることもなく、委員会のたびに末席で大先輩方のお話を伺うばかり。
たまーに駆け出し作家の現状などお話しする程度で。
作家協会の常任理事でかつその委員会の委員長だったのだ。猪又先生は。
そして、駆け出し作家どころか、デビュー以前のライターのタマゴたちがプロット書きなどでヒサンな目にあっているのをなんとかしようということで、先頭に立って各テレビ局と折衝して下さっていた。
その折衝が実っても、猪又先生ご自身にはメリットは全くなく、とにかく大変なばかりの仕事だったのに。
本当に頭が下がる思いだった。

お加減が悪いということさえ知らなかった。
最後にお会いしたのは、昨年の委員会の時だったと思う。
終わってから「これから飲みにいかない?」と誘われたのに、打合せだか締め切りがあるからとお断りしてしまったことが今は悔やまれる。

ご冥福を心からお祈りします……


2005/05/06

読書・映画三昧

実に地味なGWを過ごしています。
でも、考えてみれば、去年の暮れから旅行三昧だったので、年間で考えれば、バランスとれているのかな、とも。

ここまでのお休みで読んだ本。
「超『右脳人間」塾」 七田眞著……別記します

「夢の標本」……市川森一著
 ドロナワだけど、シナリオを書いていて、ふとお手本が読みたくなって。

その他2冊……企画のためなので一応まだ公表せずってことで

DVD
「アトランスィスの心」
 スティーブン・キングの原作。長い原作だったけど、一番イイ少年時代のエピソードをうまく切り取っていた。
 なんだかなつかしい感じ。キングのカテゴリーでいえば「スタンド・バイ・ミー」系。

「アダプテーション」
 カウフマン脚本。脚本家の苦悩。レベルこそ違えど共感できるところは多々あり。
 現実と劇中劇が交差してリアルに感じてしまう不思議な構成。
 「マルコビッチの穴」の現場から始まるところがすごい。
 カウフマンクラスになると、ホン打ちってないのかしら?と基本的な疑問を抱いてしまう。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」
 ディズニーランドの人気アトラクション。これ初めて行った時はすんごい感激したものだった。
 見慣れたシーンが映画の中に散りばめられていて楽しい。
 こんなにコメディっぽいとは思わなかったけど。
 ジョニー・ディップはどんなにヘンなメイクしていてもステキ♪

「殺人の追憶」
 評判を聞いて想像していたタッチとは大分違った。もっと人間くさいっていうのか。
 時代設定のせいもあるけど、アメリカの犯罪捜査ドラマオタクの私としては、あまりにもずさんな捜査方法に
 ちょっとひいてしまうのだけど。
 ラストシーンがよいですね。

「クリムゾン・リバー」
 バート2を見るためにパート1を見たのは二度目。なのにストーリーをちゃんと覚えてないっ!
 フランス語は全くわからないので、安心して二倍速で飛ばして見ている。

DVDレコーダーを買ったのでフル活用している。
とにかくタイトルを探すのがラクチン。2倍速でも音が飛ばない。
それだけでストレスなくたくさん見られるので便利便利。

2005/05/05

「コンスタンティン」

コンスタンティン」見てきました@六本木シネマ

いやあなかなか面白かった!
キアヌ・リーブスが演じるとどうしても「マトリックス」に見えちゃうのは否めないけど(笑)
肺ガンのダークヒーロー云々というより、独特の世界観がよかった。
公式サイト(←凝り過ぎていて表示が遅過ぎっ!)のプロダクションノートを読んでいると、ワンシーンごとに実に気の遠くなるような手間隙(と制作費)がかかっているのがよくわかる。
そういうのってやっぱり画面に奥行きとして出るから。

「ダ・ヴィンチ・コード」の時もそうだったけど、キリスト教の奥義をよく知っているともっと楽しめるだろう。
個人的には大天使ガブリエル(ティルダ・スティントンが中性的でgood)とルシファーのシーンが好き。
ってキアヌが出てないか。

いかにもパート2が作られそうなエンディング。
悪魔払いにつながるオープニングは「エクソシスト」にそっくり。

ちなみにこの映画、2月初旬に行った韓国ではとっくにロードショーされてた。
なんで日本は遅いのか。あ、GWにぶつけるためか。納得。

これから観ようと思っている方、場内が明るくなるまで席は立たない方がよいです。
スタッフロールが流れたあと、もうワンシーンありますので。

2005/05/04

MRI

MRIを受けてきました。
作家協会から所属している文芸美術という健保組合から全額補助で受けさせてくれるのだ。
この健保は、モノ書き全般やら芸術家やらといった普段ノーミソ振り絞って仕事している人たちの組合なので、きっと「早めに受診して脳腫瘍だの脳梗塞だのメンドーな病気になる前に予防せい」ということなのだろう。

で、行ってきました。メディカルスキャニング
いやあ、MRIって簡単簡単。工事現場のドリルみたいに音はすごいけど、ただ寝てるだけであっという間に終わる。
その場で検査結果もわかり、輪切りにされた自分のノーミソやらお腹回りやらの画像も見られる。

が、結果はちょっと思わしくなくて……むむ。
今年の始めに見てもらった占いで、「健康面に心配が」と言われた時、健康だけが取り柄だしィ、体力ないけど元気だもん、なんて思ってたのだけど、どうもそう甘くはなかったみたい。
検査結果はCD-ROMに落としていただけるというので、連休明けにでもそれを持って主治医のところに行かなければ。
やだなあ、病院通い。自覚症状ゼロなだけに余計に行きたくない(>_<)
でも、大事に至る前になんとかしてしまうべきなのでしょう。

この検査、ほんとおススメですよ。

2005/05/02

3年

今日は父の命日でした。
早いもので丸三年経ちました。
時間が一番のクスリとはよくいったもので、涙を流すことも少なくなりました。
というより、うちの家族は淡白なのか!?
命日だというのに、墓参りもせず(^_^;)
でもまあ、心の中で忘れたことはないので、よしということで。(言い訳)

前にも書いたけれど、縁のある人というのは、なんかつながっているらしく、不思議なことがたくさんあります。
例えば、父と祖父の命日が同じこと。(ちなみに祖父は母の父なので二人に血縁はなし)
よく現在家族や恋人、友人関係の相手は、前世でも関係が違っても近くにいたといいますが、私の「こいつは絶対前世でも関係あっただろう」と思う友人とは、彼女の母と私の弟の誕生日、私の父と彼女の同居の姪の誕生日が同じだったりします。

あと親戚で2年ごとに「連れ合い」、つまり血筋の女性の配偶者が死んでるって家があります。
あ、これは関係ないか。

まあいずれにしても、私が元気で幸せにやってることが父の一番の供養になるんだろうなとは思うわけです。
父はスクリーンやスタッフロールに私の名前が出るとえらく喜んでいたので(名前じゃなくて中身を見てくれといつも言っていた)、まあ仕事を頑張るというのもその1つだろうな、と。

2005/05/01

連休読書

連休で予定もおありでしょうからと締め切りを長めにとってくれた心優しきPのお蔭ですっかりのんびりモードになっているこの2日間。
たくさん本を読もう、たくさん映画を見ようと決めていた割りには昼寝の時間が長いのはナゼだ!?

ま、そんな中でも上下巻合わせて2000ページの京極本「塗り仏の宴」を読了してちょっと満足。
ここまでのシリーズの関係者たちまで登場し、さながら京極オールスターズの様相を呈してきた本作。
あまりにも複雑で、あまりにも登場人物が多くて、実はちゃんと把握しきれてないアホな私。
しかし、京極堂シリーズは主要キャラがとても魅力的なので、夏の映画化が待ち遠しい。

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まあ不思議は確かに、ない。
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その勢いでずっと録画したままだった「嗤う伊右衛門」も見てしまう。
小説を読んでいないと、あの入り組んだ「真実」はわかりにくいかも。
衝撃のラストシーンを楽しみにしていたのだけど、気持ち悪い(ヘビやネズミの大群)設定が美しく転化されてとってもよかった。

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アマゾン・マーケットプレイスで4冊で合計4円(笑)。
もっとも各送料が入るので全体としてはもうちょっといくのだけど、あの金額設定はなんか笑える。
とはいえ、これを読めるのはいつか?
買い込むだけ買い込んだ本が山になっている。

まずは流行りモノから片づけようと思って、「今週、妻が浮気します」を開いてみた。
う~ん。期待し過ぎたか。まだ途中なので、今後に期待。(だったら読み終わるまで書くなよ!?)

今週、妻が浮気します
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電車男より泣けるかも…。
編集に手抜きはあれど
PCの人は購入前に考えましょう。

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11月にフォトリーディングを始めてからまだ70冊しか読めてない。
しかも今年に入ってからはなんとたったの20冊。どうしたことか!?

さすがにそろそろ仕事しないといけないけど、昼寝をやめてもうちょっと集中して読書しよう。

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