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2005/03/26

今どきの若いもん

最近どこの現場へ行っても、20代のAD君たちが30代、40代のプロデューサーやディレクターにものすごく怒られている場面に遭遇する。
時には罵倒を通り越して、あきらめすら感じられるほどだ。
私がこの業界に入った時は、ADさん(ほとんどが男性)というのは、やたらめったら気が利いて、ずっとOLをやっていた私は、“男性がコピーをとってくれたりお茶を入れてくれる”という状況に随分戸惑ったものだった。

あれから10年もたってないけど、若いコたちの何が悪いのか?
最近の20代はどんなものなのかと思って、違う業界の友人たちにもリサーチしてみた。
するとやっぱり「最近の若いコって言われたことしかできない」という声が返ってきた。
どうやらどこも同じらしい。

ためしに40代のディレクターに「言われたことしかできないなら、一個一個丁寧に教えてあげるしかないんじゃないですか」と言ってみた。
すると、彼は悲しそうに言った。
「それはわかるよ。だけどね、やる気と想像力だけはない者に植えつけることはできないんだよ」

つまり「この状況で今自分はどうしたらいいか?」と想像力を働かせ自主的に動くことができない、「いい映像をつくりたい」というやる気がない、らしいのだ。
想像力、それはテレビ業界で生きていくならなくてはならないものだろう。
だけど、映像はいまや深海の底から宇宙の果てまで見られるようになってしまった。
生まれた時からそんなものに囲まれていたら、「○○ってどうなっているんだろう」と考える想像力って欠如しちゃうのかも。

とはいえ、そんな“若いもん”ばかりでないのも事実だ。
私が最近出会った20代は、子供の頃からインターネットに親しみ、驚異的な情報収集能力を発揮して、あっという間にビジネスの最前線に躍り出ている。
彼らは平然と言う。「3年後の自分が想像つかないんですよ」と。
やる気の有無で、大きな格差ができていくのは仕方ないらしいが。

「今どきの若いもんときたら」というのは、古代ローマの壁の落書きにまであるほど普遍的な年寄りの繰り言だ。
私たちだって20代の頃には散々年上の先輩たちを泣かしてきた。
だから、きっと今罵倒されているコたちだっていつかは立派になると思う。

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