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2004/12/04

「絡新婦の理」

京極堂シリーズ第5弾。文庫本にして総ページ数1389ページ。厚さ5.5センチ! いやあ、長い長い。シリーズ追うごとにどんどん長くなっていく。

毎回タイトルになっているものがモチーフになっているのだけど、これはジョロウグモ(タイトルはこう読むのです)つまり蜘蛛。そして理論的モチーフはフェミニズムと宗教。いつものごとく難解だ。だけど、なんか読めちゃう。やっぱり登場人物がメチャ魅力的だからだと思う。多分理論や理屈を徹底的に排除すれば3分の1ぐらいでも済ませられないことはない話なんだけど、その理論がまた微妙に殺人の動機に絡んでいる。

とにかく構成が見事。脇の人物はキャラがかぶっていてわざわざ分散させることもないような者もいるのだけど、その絡み合い方がすごい。それでいて無理がない。
真犯人はこいつだろーと思っていて、まあそれは確かにそうではあるのだけど、そこまでもひと筋縄ではたどり着かない。

そうして、ラストまで読んだら、もう一度冒頭に戻るようにできている。だけど、冒頭を読んでも犯人はわからない。このグルリの感じがすごくいい。
前回は箱根の山寺が舞台になっていて、ちょっと地味だったけど、今回は派手な猟奇殺人と大量の被害者!
華やかな4姉妹。
その舞台装置だけでもかなり魅力的なんである。

第一弾が映画化されるけど、その後はどうなるのだろう。楽しみ。
さーて。シリーズ次回作も購入済み。とりかかるには決心が要る分厚さはさらに続く……!

文庫版 絡新婦の理
京極 夏彦

講談社
2002-09
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