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2004/11/08

「エデンより彼方に」

録画しておいたものを細切れに何日もかかって見終える。
これはタブーの映画だ。人種差別の問題、同性愛の問題、夫婦や友人の間のタブー。

中盤過ぎまでヒロイン、ジュリアン・ムーアの演じるキャシーが癇に触って全然感情移入できなかった。
「あなた、大丈夫?」「どうしたの?」
悩む夫に無邪気に天使のように心配するのだが、それがなんか無神経に思えて。

舞台は60年台くらいか。同性愛をカウンセリングと投薬で治そうとするなんて!
それに、黒人と話をしただけで町中の噂になり、それが子供へのひどいいじめを生む。
なんちゅー生きにくい時代だったのだろう。

ただ、それでもタブーを破らず、じっとその枠の中にいれば、幸せだったのだろう。
いろんな問題が噴出する前のヒロインの生活のように。

心と心の本質を語り合える相手だと信じたレイモンド(黒人)とは、あまりにも大きな犠牲を払ったものの、何もないまま別れてしまう。
ストーリーは“違う世界に関わったあまりにも大きな代償”を払ったレイモンドが街を去っていく日、駅まで見送りに来たキャシーで終わる。
その顔には涙はなく、晴々としている。たぶん様々な中傷にも打ち勝ち、きっと強く、レイモンドが彼女に告げたように「誇り高く」生きていくのだろうなと思わせるところで終わる。

それにしてもジュリアン・ムーアの美しいこと。髪もドレスも完璧な奥様はよく似合う。「ハンニバル」の捜査官役よりこういう優雅な役の方が似合う女優さんだと思う。

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2002年監督/トッド・ヘインズ製作総指揮/ジョージ・クルーニー他音楽/エルマー・バーンスタイン衣装/サンディ・パウエル出演/ジュリアン・ムーア デニス・クエイド デニス・ヘイスバート1957年コネチカット州ニューイングランド。大企業重役の夫、可愛い子供たち、...... [続きを読む]

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