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2004/09/26

「ため息の時間」唯川恵

すべて男性主人公(つまり男性目線)の短編集。特別なシチュエーションはないけど、どれも生きること、恋することの哀しさが出ていてよかった。一番印象的だったのは、浮気を続ける夫に何も言わず尽くし続ける妻の話。それはまるで気持ちを取り戻そうとしているかのようで、夫はそんな妻を哀れみこそすれ顧みようとはしない。そして、1年たったとき、あっさりと出て行く。夫はこれ幸いと若い妻と再婚するのだが……若い妻は前の妻とは違って家事一切が全然ダメ。そのとき初めて知るのだ……あの1年こそが妻の最大の復讐だったのだ、と。
これってちょっと前に別の作家で似たような小説を読んだばかり。古女房に愛想が尽きて新しい恋に走ったものの、結婚してみれば、「生活」という基本は古女房こそが最高だった、と。
実際よくある話なんだろうと思う。世の中の浮気をしている男性は、恋と生活を量りにかけてみるべきかも。
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