« 2003年10月 | トップページ | 2004年2月 »

2004年1月

2004/01/31

2004/1/30(金) 読む読む読む

新しい仕事で打合せは11時から。夜更かしの私に午前中の打合せはツライ。終わったのがお昼時だったので、静かなところでアッサリしたものが食べたいという老人的発想で向かった先は新宿三越地下2階。いわゆるデパ地下のそのまた地下にある。和洋中一通りそろっていて結構美味。そのかわり周り中お客は老人ばかりである。でも、あの辺にあるレストランの中では際立って静かなのだ。結構おススメ。

とあるコンクールの審査中。結構苦労している。いつもの初心者のコンクールに比べれば、もう劇場公開を前提にした製本までされている決定稿なので、当然レベルは高い。中にはすでにマスコミ発表されている有名な作品までまじってたりする。正直どれもこれも通過させたくなってしまうほど。だから苦労しているのだ。締め切りまで日がないが一日2本ノルマとして読むことにしている。どれも内容が濃いだけにごっちゃになってしまうということもあるし、集中して読まなくてはいけないだけに自分の書いているものにも影響してしまうからだ。

2004/01/29

2004/1/28(水) お蝶夫人

「エースをねらえ!」が面白い。原作のマンガを読んでいたのはいつ頃のことだったのかよく覚えていないけど、きっと30年近く前(トシがバレる)。夢中で読んでいたっけ。あの頃、作品の中の高校生はとてつもなく大人だった。お蝶夫人に憧れた。でも、現代の高校生であんなに老成した女高生はいなくってよ。(この言葉づかいもすんごく好き!)大体あれほどのお嬢様が普通の公立高校なんか行かないって。「お蝶夫人」なんてニックネームも普通だったらヤだろうが、彼女の場合はピタリとハマってた。ハデで華麗な顔だちの松本莉緒ちゃんはピッタリだ。藤堂さんのキャスティングはちょっと違うと思うけど。だって彼、この前まで獣医学部の学生だったし。(笑)音羽さんの金子さやかちゃんはそーいえば2年前にバンコクオールロケのドラマ書いたっけ。「地球の歩き方」一冊渡されて、シナハンなんてなし、行ったこともないところを舞台に……なんて勝手なことを思いながらもなんか漫画が動いているみたいで楽しく見てしまう。いいなあ、お蝶夫人。彼女のシーンをたくさん増やしてほしい!

追われる締め切りでなかったので、あることを調べていたらあっという間に3日間が過ぎてしまった。何かほしい!と思ったらとことん調べ尽くさないと気が済まない性格ゆえ、他のことがおろそかになる。この集中力が仕事に発揮できたらもっと違う人生があったと思うほど。

2004/01/27

2004/1/26(日) 日本語

すっかり京極作品にハマッているといったら、友達に「妖怪でも憑かれちゃったんじゃないの~」と笑われた。いや、でも読み始めたら止まらなくなるのは何かにとりつかれているといっても過言ではないかも。が、京極先生の名誉のためにも申し上げておくけど、京極作品には直接的には水木しげるの妖怪みたいなのは出てこないんである。伝説としての妖怪は出てくるが、その妖怪話の使い方はすべて人の心の闇を映し出すものなのだ。だからこそ深くて面白いんだけど。
そしてストーリーだけでなく、私が京極作品で好きなのは、日本語の使い方。生憎、数多(あまた)、遍く(あまねく)なんてところはまあ普通だけど、嗤う(わらう)とか縦しんば(よしんば)とか他にもルビがなければ絶対読めない漢字がたくさんある。で、それぞれがまた作品の世界にピッタリ合うのだ。もと速記者の私としては漢字の使い方にはちとうるさい(笑)。事故には「遭う」ものだし、人には「会う」けど、恋人には「逢う」とか。「さきの国会」は「前(さき)の国会」という意味であって「先の国会」ではない、とか。今はこんな当たり前の時しか思いつかないけど。
あと私がシナリオの時にこだわりがあるのは「……」と「--」
だ。(後者は真ん中がつながっている二字ダッシュ)どっちもセリフはなくて表情芝居になるシーンで使うけど、前者は言葉にできない思いがある時、後者は言葉を失う時、という気分で書いてるのだが、案外伝わらないらしく、またワードに変換するとちゃんと真ん中がつながってくれないから気持ち悪いからやめてと言われたりする。とほほ。
話がそれた。もう1つ京極作品ですごいこだわりだなあと思うのは、ページをめくる時、必ず句読点で終わることだ。だから文庫になる時には必ず著者の手が入れられて、時には400枚も加筆されることがあるそうなのだ。ディレクターズカットみたいなもんだな。
そんなわけで、明日また新たな一冊が届く予定になっているので、読み始める前になんとか仕事してしまわないと!

2004/01/25

2004/1/24(土) 映画観賞の友

「タイムライン」を観る。マイケル・クライトン原作なので奇想天外な仕掛けを期待したけど、わりとウェルメイドな想像の範囲で終わってしまった。時間を確認しながら観ていたが、見事なくらいの三幕構成。やっぱり典型的なハリウッド映画だ。
映画を観るときの必需品。ポップコーンと飲み物。どんなにおなかいっぱいで入ってもやっぱり食べたくなってくるもの。特に六本木ヴァージンシネマはちょっとした洗面器並の大きさのカップに入れてくれるので食べ甲斐がある。それにやっぱり塩味に限る、と思う。最近はアメリカ並みにやたらキャラメルだの甘いシロップをかけてしまうところが増えたけど、一番シンプルなのが一番おいしいと思うのだけど。
帰ってきて今夜こそ仕事しちゃおうと思いきや、ついつい猫のサイトにはまり読みふけっていたら朝の4時になってしまう。その猫ちゃんは飼い主がいないときに勝手にオンフックで電話をかけ、しかもそれが国際電話でとんでもない請求書がきたのだとか。その間の通話がたまたま録音されていて、大抵の人はニャアという声にいたずらだと思い切ってしまうのだが、ある老夫婦の家にかかったときには「おじいさん!孫の○○ちゃんから電話よ!まあえらいわねえ。一人で電話かけられたのね」「にゃあ」「なんだか猫みたいだけどかわいい声だわ」と最後までお孫さんと会話していると信じていた会話が残っていたのだそうだ。なんとも微笑ましい話!

2004/01/23

2004/1/22(木) 母帰る

これは昨日の話。母の帰国便は朝9時到着予定だった。頼んだ買い物を受け取りたかったので上野まで迎えにいくね、なんていってたのにうっかり9時からの会議を失念していた。こりゃ困ったと思っていたら、フライトインフォメーションで確認したら4時間遅れているという。会議が終わって大急ぎで上野に向かったら、ちょうどスカイライナーが到着したところ。ピッタリだった。ランチに何食べたい?と聞くと「そば!」という。ああ、やっぱり。私もそうなのだ。海外旅行から戻ると最初に食べたいのは日本そば。ご飯じゃない。ご飯なら大抵機内で出るから。が、意外と探すとそば屋がみつからない。しかたなくうどんで手を打たせる。で、初のホームステイはといえば、やたら楽しかったようだ。ステイ先にもともと滞在している男子大学生が3人ぐらいいてとってもやさしくしてもらったとか、パーティーに連れていってもらったりとか。そりゃ結構。彼女がいない間に、何度かけても電話がつながらない、こりゃ誰が病気で入院したんじゃないかとすっかりストーリーを作り上げた祖母が大騒ぎしていたことは言うまでもない。まったくノーテンキなのは本人だけなのだ。

先週高熱を出して寝込んでから一週間近くたつけど、なんだかまだボーッとしたのが抜けない。打合せや会議から戻るとまずは昼寝をしなきゃ次の仕事にかかれない。単になまけ病になってしまったのか? とりあえずおやぢのように栄養ドリンクをゴクゴク飲んでいる。

2004/01/22

2004/1/20(火) お役所で

「庁」がつくとあるお役所からお呼び出しをいただいた。なんでも私をとある文化振興事業の委員にして下さるそうなのだ。その事業の説明ということで呼ばれたわけだ。内容を聞いているうち、人さまのこと振興している場合じゃない私は思わず「私にも応募資格ありますよね!来年あたり」と身を乗り出す始末。まったくなんだこいつは、と思われたに違いないはずなのだが……担当官がお若いせいでしょうか、はたまた私の顔がコワイせいでしょうか。やたらめったら腰が低くて丁寧なんである。駆け出しライターの私に「様」なんてつけてくれちゃって。だけど、ふと最近受ける扱いを思い起こすと、そーいやどこへ行ってもこっちが気がひけちゃうくらい丁重に扱われるなあと思い至った。大したキャリアもないのにトシだけはどんどん重ねていくし、何より顔がコワイからだろう。この前なんぞ間接照明を下から浴びる位置で挨拶をしたフジテレビのPは「こ、コワイよ……そのままで『本当にあった怖い話』に出られるよ!」とのけぞりながらのたまったのである。フン。なんて失礼な。でも、今は午前3時。我ながら鏡をのぞく気にはなれない。

2004/01/20

2004/1/19(月) ダイレクトメール

熱は下がったものの、打合せや電話で30分以上しゃべったりすると、頭がクラクラする。高熱でただでさえ足りない脳味噌が溶けちゃったんじゃないかとマジで不安が……。
そんな私に届いたダイレクトメールは航空便だった。開けると某大物霊能者(!)からで「あなたの運気が悪くなっている。来月15日までに運命を変えるような不幸が訪れるだろう」と書いてあった。(大きなお世話だ)それを防ぐためには3000円のなんとかセットを購入しなさい、という。その大物霊能者さんとやらは世界中にVIPの顧客を持ち、新聞や雑誌にもたくさん掲載されたとのことでコピーがついていた。ほう~面白い。インターネットで検索すると、マリア・デュバルなる売れないポルノ女優みたいなルックスの霊能者のことはただの一件もヒットしなかったんである。でも、人は「不幸になる」と言われれば少なからず不安になるもの。世界中に顧客を持つ霊能者がなんでこんな営業活動をするのか、なんてことは思わずにお金を振り込んじゃう人もいるのかもしれない。しかし、なぜ私のところへ?なぜ私がカモリストに載っているのかと考えてふと思い当たった。たぶんあれだ。前に海外からダイエット薬(全然効かず)を取り寄せたことがあったのだ。あれに違いない。

2004/01/18

2004/1/18(日) 39.7

結局金曜日は40度近くの熱が風邪薬では下がらず、何とか夕方までに簡単な構成案だけは送ったもののとてもじゃないが外出できる状態でなくなり、全部の予定をキャンセル。近所の病院に行った後は死んだように寝ていた。今週は同居人がいなくて独り暮らし状態だったので、どんなにつらくても自分で動くしかない。なぜか猫たちは2匹とも私のそばを離れずずっと枕元と足元にいて、苦しくて目をさますとニュッと顔を覗き込んでいたりする。これはこれでありがたいのだが、残念ながら「薬持ってきて」とか「水枕~」なんて頼むワケにもいかず。結局丸二日寝込んだ。寝すぎて腰が痛い。インフルエンザの予防注射をしてあるせいか、高熱による悪寒と頭痛とリンパ節の痛み以外には症状はなし。ようやく今起き上がれるようになったので仕事を再開する。高熱でうなされたことで、なんだか先週までの自分がリセットされてしまったような妙なすがすがしさがある。ホントの意味での新年が今から始まった気がしている。でも、やっぱり健康第一。自分で自分の体をコントロールできないつらさは願い下げだけど。

2004/01/16

2004/1/16(金) 若手とベテラン

まずは京極夏彦先生、直木賞受賞おめでとうございます!(って本人がここを見ているワケじゃないけど)読んだばかりの本が受賞ってすごくうれしい~。夕べニュースを聞いてまた新たに単行本を注文してしまった。

夕べは番組の新年会。メインMCのタレントさんも来ていてそれなりの賑わい。ところが幹事のAD君の仕切りが悪く(そんなに気にならなかったけど)同じテーブルにいたプロデューサーやベテランディレクターが「あいつら、何やってんだ……オレたちがADの頃はこんなんじゃぶっ飛ばされてた」とブツブツ言ってるのがひどく面白かった。まあ「今の若いもんは」というのはいつの時代にもあるグチだろうし。最終的にはチーフディレクターみずからゲーム大会(っていってもただのジャンケン大会)の演出をする始末。確かにただのジャンケンをここまで盛り上げられる手腕はさすがだと思ったけど、若手が頼りなくてつい管理職が頑張っちゃう図式って日本のどこの企業にも見られるのかも、なんて思った。

二次会はパスして帰宅するなり宿題をこなす。ノドが痛くてヤバいな~と思ってたら、朝になったら体中が痛くて熱っぽい。予定を2つほどキャンセルする。会議には絶対行かないとまずいので。というわけで、長い一日が始まった午前11時。

2004/01/15

2004/1/14(水) メシ運

今年は何はともあれどうやら「メシ運」だけはついているようだ。年が明けてからおいしいものばかりご馳走になっている。きのうの牡蛎に引き続き、今日は某テレビ局の某プロデューサーにご馳走していただく(ギャラのかわり)。天然ものの山菜・野菜づくし。常連さんしか見つけられないような目黒のイキな小さなお店なのだが、とにかく素材がいい。メインの「禅鍋」にいたっては、だし汁だけでも、水がまず違う。大豆、にんじん、椎茸、かんぴょう、利尻昆布でとったものに湯葉汁を加えたもの。味噌は仙台、信州、名古屋八丁、京都西京、九州麦など数十種類の合わせ味噌に練りごまを加えて炭火で焼いた焼き味噌味……といった具合。食材にいたっては店主自ら山形で採ってきたという山菜初めちょっと書き切れないほどだ。お酒は加賀の菊姫をずらりと並べてある。ホントにおいしかった。日本人が失いつつある750年の伝統を受け継いでいくのが私たちの役目だと思っている、という言葉に感銘を受けた。思わず750年前っていつ?と歴史をさかのぼりクラクラする。しかし、こう食べてばかりじゃダイエットという大きな目標が~~~。

2004/01/14

2004/1/13(月) オイスター

昨日は夜中までかかって泣きながらナレ原を書いた。泣きながらっていうのは、別に自分のホンがすばらしくて、ってことでは全然なくて、今回のネタは親子の話なんだけど、その愛情があまりにも切なくてホントに泣けるのだ。ところが、ついさっきナレ録りの最中のAD君から電話「祥月命日って台本にあるんですけどーこれなんですか」だと。おまけに「しょうげつ?」と言う。今の若者はそんなことも知らないのか!?ってことは視聴者の多くもわからないってことかと愕然として、違う表現に変えてくれても結構と返事をする。

今夜は急にスケジュールの都合が合ったので友人Aさんに牡蛎をご馳走になる。牡蛎といえばRのつく月がうまいというのは定説だけど、牡蛎専門店では一年中食べられるとか。ずらっと並べられ、北海道、石川、宮城、三重のそれぞれどこでとれたものでと説明されたけど、違いはよくわからない。どれもおいしい!というだけで。私はご馳走しがいのない女なのである。

2004/01/12

2004/1/11(日) おみくじ

近所の神社でおみくじを引いた。100円玉を朱塗りの箱に入れると出てくる自動販売機形式のものだ。ところが、全然出てこない。壊れてる~とガンガンたたいていたら、作務衣の神主さんがとんできた。「あっれ~おかしいなあ。もうなくなっちゃったのかなあ」とかいいながら後ろを開けて見てくれて、ちょっとしたバタバタがあった。で、ようやくおみくじを手にすることができた。ドキドキしながら開くと……大吉だった!
「目には色 耳はやさしき 三味の手に 引かれて さらに
 鬼と思わず」
誘惑の手が四方から伸びているけど、心を確かに持ち自分の勤めを大切にすれば運勢は上昇する、ということらしい。境内の木には結びつけず持ち帰り、今後の戒めとすることにした。(神社としてはあまり木に結びつけて残されるのは歓迎ではないと最近知ったので)

世の中は三連休。気分的についのんびりしてしまう。やることはいっぱいあるのに。「テッペンには編集上がります」と連絡もあったので、連休最終日はナレ原書きで終わりそうだ。

2004/01/10

2004/1/9(金) 芝居見物

母が来る。毎年恒例のこの時期の芝居見物(あ~古くさい言い回し)は今年はスケジュールの関係で文芸座での「極楽町一丁目」なる舞台にした。主演浜木綿子の嫁に赤木春恵の姑、息子の嫁が田中美里で、加藤茶やら田村亮やらピーターに仲本工事に山下規介にと、それなりのキャストだったし、お客は見ている間ずーっと笑っていたのだが、ううむ。ストーリーがない!実はこれはとってもシュールなマンガが原作なのだ。なにしろ姑を殺そうとする嫁の話でほとんど二人しか登場人物がないようなものなのだ。だから、周囲に人物をたくさん配置したのもわかるのだけど、ただその場のやりとりがおかしいだけのコントで終わってしまっていたのが惜しい。浜木綿子さんは子供の頃、「女ねずみ小僧」という時代劇の再放送が夕方やっていた時大好きだったのだけど、今回はただただコケテッシュなおばさんってだけで、どうも感情移入できるヒロインではなかったのだ。だからクライマックスというものがなく、客は「え?これで終わり?」という感じで拍手もまばら、カーテンコールもまったくなし。なんとももったいないこと。これが狙いだったのか、はたまた脚色の失敗だったのか……?観る人が決めればいいのか。

で、母は明日からオーストラリアのパースに単身旅立つ。長年の夢だった語学短期留学ってやつだ。未亡人になって2年近くだが、イキイキしてて涙のかけらもない。女は強い。せいぜい元気で楽しくやってきてもらいたいもんだ。ちなみに母は徹底的な楽天家。グチをこぼすのを聞いたことがない。「だって過ぎたことは仕方ないじゃん」というタイプ。確かにこのテの人間の方が生きていくのはラクなんじゃないかとつくづく思う。

2004/01/09

2004/1/8(木) ぽっきり

今年最初の会議。冬ごもりの熊みたいな生活をしていたので、やっぱりスタッフと顔を合わせると緊張感が戻ってくる。エレベーターの中で某局の編成O氏とバッタリ。私の顔を見て「かわりませんねえ」としみじみと言う。何がだ!?聞き返そうと思ったら降りてしまった。
帰り道、寒いので足早に歩いていたらガクッと転びそうになった。な、なんとブーツの踵がポッキリ折れたのである!ふ、不吉な予感……と思いたくなるが、そういうマイナスの発想は今年は一切やめたので、単に体重を支えきれなくなったのに違いない、と極めて科学的な結論を出し歩きにくいことこの上ないままヒョコヒョコ家に帰る。たぶんこれは直らないだろう。京都に旅行に行った時に高島屋のバーゲンで衝動買いしたものだからいいといえばいいか……。
そんなこんなで今年も一週間が過ぎた。さすがに正月気分ももはやなく、世の中はいつもどおりに動き出した。

2004/01/07

2004/1/7(水) しまったはまった

年末、京極夏彦の本「巷説百物語」にハマッてから出版順に集めること早や10冊近く。うっかり読み始めるとさあ大変。なにしろ一冊が文庫なのに7センチもあるのだ!仕事しなきゃ……でも、ちょっとだけなんて思ったが最後、読み終わるまで止まらない。夕べは3時までかかってシリーズ第一作目の「姑獲鳥の夏」を読み終えてしまった。10年前に出版されたものだけど、陰陽師やら晴明や式神やら多重人格に因習……興味で読んできたものや番組のために山ほど資料を読んでいた事柄と、私の好みがてんこ盛りだったのだ!「世の中には不思議なことなど何もないのだよ」という変わり者の主人公・京極堂ほかひとりひとりがそれだけで主人公になれそうな魅力的なキャラがわんさか出てくるのに、混沌とせずうまく融け合っている。なんてことは京極ファンにはすでに当たり前のことなのだろうが。
ムック本まで買い込んでしまい、全部集めるまでは止まりそうもない。まずいまずいまずい……。気分を変えようと久しぶりに泳ぎに行ってみたものの、夜が更けると本に手が伸びそうで自分がコワイ。

2004/01/06

【本】Deep Love 第一部アユの物語  Yoshi著

シリーズ3作で50万部突破、若者に絶大なる指示、映画化、文学とは呼べない、携帯サイトからの発信、横書き……などというさまざまな評判が気になって読んでしまった。1時間で読了できる。小説とは少なくともこうあるべき、と思っている人間にはつらいと思う。ただ、今本を読まなくなっている若者たちはこのくらいかみ砕かないと心に入ってこないのかということはわかった。たぶんこの本を読んで泣けたり人生観が変わったりする子たちはハリー・ポッターは読まないだろう。(疲れるから)「読んでもらわないことには話にならない」という著者のインタビューを読んだことがあるが、とにかく本を読まない人間が、この純粋というよりはあまりに物を知らない女の子の生きざまやらおばあちゃんの語る戦争体験を読んで少しでも想像力を働かせることができたら、この本はそれで成功なんだと思う。
それから、図らずも感じたのは、「グロテスク」と共通するある感覚だ。それは援助交際する女子高生と夜の街に立つ元美少女、この二人に共通する“体を売る”という行為の果てにあるものだ。自分で自分をコントロールしているつもりがやがて美しさとともに人としての尊厳が失われていく、その堕ちていく哀しさである。

2004/1/4(日) 初乗り

T先生の新年会のお誘いをいただき熱海へ。少し曇りがちではあったが、ヨットの初乗りで湾内をクルーズ。潮風が心地よい。四季も気候も問わず海には何かエネルギーがある。エネルギーといえば、その後のホームパーティーがパワフルだった。お料理はジビエ(鹿のお刺身やぼたん鍋)にそれに合ったワインが絶妙な上に参加者全員がユニークな人たちばかり(ほとんど女性で作家、編集者、写真家、医者、ワイン研究家など)で楽しい話題の数々。某国大使と参事官もいらしていたので、これまた珍しい話を伺える。なんといっても主催者であるT先生の70を過ぎ「ライフモデルのない時代の先駆者たる」生き方のかもしだすオーラを感じられたこと。今年一年を前向きにボジティブに乗り切っていこうというエネルギーをたっぷりもらえた一日となった。二次会は友人たちと別場所に泊まって朝までおしゃべり。そして充電してそれぞれがまた孤独な仕事に散っていく。年の初めに決めた今のこの思いを一年間何があっても持ち続けよう、そんな気持ちでいる。

2004/01/04

2004/1/3(土) ようやくマトリックス

今になってようやく「マトリックス・レボリューションズ」を見に行く。ううむ。うわさには聞いていたけど、こういう展開かァ。実は前半眠ってしまったのだった。とても深い話をしているにもかかわらず。
ところで。私の課題はここしばらく「集中力をつける」ということだった。それは今年も引き続き変わらないが、今までよりは随分マシになってきた。そして今年もう1つ鍛えたいのが「記憶力」。なんと私は見たばかりの映画のストーリーを忘れてしまうのだ!たぶんこれは感覚だけで見て覚えていて、機能的に記憶として整理されていないからだと思う。ちょっと今年はひとつ記憶という能力を鍛えようと思っている。そのための秘密兵器も購入した。さて1年後、どのくらいの効果が出ているのか、楽しみ!?せめてボケ老人にならないためのその1ってなもんだ。
夜は「古畑任三郎」をオンタイムで観る。面白かった。中南米のどこかの大使館が舞台なのだけど、現地映像と建物前だけであとは見事にセット芝居のみ。出演者のスケジュール調整の苦労がしのばれる。
「ホワイトハウス2」も早くも今日から。早いテンポの会話のやりとりが見事。とても勉強になる。

2004/01/02

2004/1/2(金) 年賀状

静かなお正月。家にこもっていまだに移行が終わらない新しいPCのメンテにビデオに読書に、そんなことだけで時間はあっという間に過ぎてしまうものだ。
年賀状。今年初めて自分でつくってみた。新しいPCに「筆ぐるめ」が入っていたし、ブラックのみのレーザープリンターをインクジェットにかえてカラー印刷が可能になったからだ。ナビに従っていけば、あ~ら簡単。なんだこんなに手軽にできるのか。どうせだからと文面は同じでも送る相手に合わせて背景を変えてみたりして。次回はぜひ画像を取り込んでさらにオリジナルなものに挑戦しよう。
そうして元旦になって届く年賀状の束。子供が○歳になりました、という写真入りの賀状を見ていくにつれ、今巷で話題になっている「負け犬」論を思い浮かべてしまう。あー私ってホント負け犬だわーって。ちなみにこれは、「どんなにキャリアを積んだとしても結婚して子供を持たない女性は負け犬」という内容の本(だと思った)から話題になっている話のこと。別に今の自分に至ったことを後悔はしてないけど、余計なことに手を出さず、いわゆるフツウの幸せを求めて邁進していく道もあったんじゃないか、とふと思うことがあるのも本当だ。いつも正月にはそんなことを思いながら、慌ただしく一年が過ぎていくのだけど。

【本】 黒蠅(上下) P・コーンウェル著

シリーズ3年ぶりの新作。久しぶり過ぎて前作の内容を忘れてしまった!しかし、冒頭からの奇妙な違和感。なぜかと思ったら、今まで主人公ケイの一人称で語られていたものが三人称になったのだ。そのためヒロインの内面を掘り下げていくことが少なくなったかわりに、登場人物各々が客観的に描かれ、なんだかスピーディーな映画を観てるようだ。舞台もアメリカ各地からポーランドまでと幅広い。そしてもう1つ、大きな違和感の理由は、ケイの年齢が若返ってしまったのだ!前作からの流れでいうなら60を越えているはずが46歳に逆戻り。まあシリーズを続けていくためなのだろうが。それにしても前々作の犯人が大きな役割を果たし、前々作で死んだ恋人が実は生きてた、など、一体どの時点から考えていたことなのだろうと著者に聞いてみたい気はする。
確かに面白いのだけど、シリーズの最初の頃に感じたような、あのミステリと心理劇の融合するようなワクワクドキドキ感は残念ながらなくなってしまった。

【本】嗤う伊右衛門 京極夏彦 著

「こんな伊右衛門みたことない」
たしか新書で出版された時、こんなコピーがついていたと思う。文庫になってようやく読んだ。「四谷怪談」は演じられる舞台・映画ごとにさまざまな解釈があるけれど、確かにこんな伊右衛門・お岩は初めてだ。だけど、今まで見た中でもっともしっくりきた。多分それはお岩というこの時代の女とは思えないほど自分を持ち、そしてその自我ゆえに苦しむヒロイン像が現代女性に近いせいかもしれない。そして伊右衛門。歌舞伎でいうところの色悪として描かれるとおり一遍の色男じゃない。お岩への潔いまでの愛。周囲の悪人たちがドロドロしているだけによけいに二人の愛は清いのだ。この話にお化けは登場しない。もちろん仏壇返しやら戸板返しに当たる場面もあるにはあるが、それはケレンではないのだ。二人のキャラクター造形とともに際立って面白かったのは、因果応報というのか、人の心の闇が招いた悲劇の連鎖。お岩の顔が崩れる薬を飲ませたのは実の父だったのだ。娘を手放したくないという思いから……それを知った悪の中の悪人が薬問屋の娘を手込めにし……その悪人にもまた恐ろしい過去があり……と後々全部がつながっていくのだ。後に「巷説百物語」の主要人物が重要な役どころで登場するのがまたいい。間もなく唐沢・小雪という組み合わせで映画が封切られるが、どんな伊右衛門・お岩を見せてくれるのだろう。でも、私の頭の中のキャスティングではちょっと違う。若い時の田宮二郎と浅野温子なんである!ちょっと濃いか?

2004/01/01

2004/1/1(木) 元旦

あけましておめでとうございます
今年が皆様にとってステキな一年となりますように・・・

思い切り冬休みを満喫中。年末は箱根に2泊して晴天の中、サルのように山の中の露天風呂につかってきた。大晦日は都内某ホテルに滞在。満室に近い割には8時過ぎのレストランもバーもガラガラ。どうやらみんな早々に部屋にこもりテレビ族になっていたらしい。私はといえば、紅白も曙も今年はあまり興味をそそられず、ひたすら読書。そう。コーンウェルの「黒蠅」だ。まずは上巻だけ読了。久しぶりの新作は、群像劇になっていて視点があちこちに飛ぶのでヒロインが薄くなっているのだけど、その分たくさんの仕掛けがしてあって読み始めたら止まらない。正月早々殺人事件っていうのもナンだけど。おせちは実は苦手なので例年つくりも買いもせず。
今日までゆっくりのんびりしてしまったので、ちょっとずつ仕事開始しようと思っている。その前にはひそかに「今年の目標」を立てねば!

« 2003年10月 | トップページ | 2004年2月 »