« 2003年3月 | トップページ | 2003年5月 »

2003年4月

2003/04/10

【映画】「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス 

冒頭に「本物は誰だ」のテレビショーの場面でディカプリオ演じるフランクの犯罪の内容を言われてしまうので、オチはわかってしまう。さらにフランスで逮捕されたフランクがFBI捜査官のカール(ハンクス)に護送されアメリカに向かう機内での映像が適宜インサートされるので、物語全体は過去話だ。それでも面白く引き込まれて見てしまった。
なぜ詐欺を働くようになったか、とか、両親への思いとか、自分を追跡する捜査官への意地とか友情とか、心情についてはとてもわかりやすい。父親の語った話を繰り返す、ワインのボトルのラベルをはがすクセ、母の喫煙癖、なんていったものがカメオ的に散りばめられ、その都度心情のバロメーターになる。もちろん見事なまでの三幕構成。次のアクトに進む時の主人公のステッピングポイントとなる事象も教科書のようにカチッとはまっている。構成の勉強にはもってこいの映画の1つかも。割と細部の面白さで見せていく話なので、感情移入はいまひとつしきれない。「護送」の合間に「過去」を見せてくる形なので、なんだかスクリーンの中にもう一つスクリーンがあるような感覚を覚えてしまうのだ。ただ、一度人をだますことを始めてしまうと、やめることはできなくなってしまい、時々何者でもない自分に泣きたくなる心情というのはとりあえずは理解。でも、泣けないけど。
あと主人公は実名で実話だというのがよかった。最後のクレジットの中で「監修」として名前が出るあたり、本当にこんなことしたのネというのが感慨深い。

« 2003年3月 | トップページ | 2003年5月 »