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2003年1月

2003/01/30

【映画】 「運命の女」

監督:エイドリアン・ライン
主演:ダイアン・レイン リチャード・ギア

絵に書いたような典型的な“不倫”の設定である。そして、過去の作品と差別化しようとしたのか、それを言っちゃストーリー自体が成立しない、という突っ込み所が満載なのである。あえて挙げると……
○情事にのめり込む年下の男が薄っぺらい。(日本人の目から見ると、正直濃過ぎてキモイ。でも、あちらでは“ゴージャス”という設定のフランス男)セクシーさだけではナンなので、無理やり本の売買の仕事という“知性”を付け足したって感じが否めない。知的なのは最初のところだけだし。あとはひたすらセックスのみ。
○いくら恋にのめり込んだからって、男にカノジョがいるとこを見て逆上のあまり、くってかかる?(いや、そういう人もいるでしょうが)
○妻の愛人に会いにいく夫。そんなに取り乱す?リッパな会社の社長さんなのに。
○女は夫からもらったものを愛人にプレゼントなんてしなーい!
 (これが一番ヘンだよーと思ったところ)
○防水シートにも包まず血だらけの死体を運んだらそこらじゅう汚れます!真っ昼間、誰にも会わずにソーホーのアパートから死体を運び出すんて!
……てなカンジで挙げればキリがない。でもまあ、ダイアン・レインはトシはとったがキレイね、とか、リチャード・ギアがいつになく抑えた芝居してる、とか見どころはある。
浮気の代償はあまりにも大きい。やるならもっとクールにしなきゃ。家庭を大切に思うなら、我を忘れるほど恋に溺れちゃいけないんである。でも、我を忘れられないようなものは「恋」とは呼ばない……か。
ちなみにタイムをはかっていたら、見事なくらい3幕構成にはまってました。

2003/01/19

【ビデオ】「アザーズ」

主演・ニコール・キッドマン プロデュースは当時夫だったトム・クルーズ。どうでもいいが、興味深いスター夫婦の愛憎を考えてしまったりして。(笑)
大ヒットはしなかったようだけど、それなりに話題になった作品。一種の密室劇というか、舞台はイギリスのとある島にあるお屋敷の中だけで始まり、終わる。薄気味悪い雰囲気が続くが、それは物音とかささやき声とかそんなものだけ。終始子供を厳しくしつけながら心に闇を抱えているらしい美しきキッドマンの怯えた顔が画面の中の唯一の“華”といっていいくらい暗い色調のホラー。伏線になっている「死者の写真集」がいい。構図としては「シックス・センス」と同じで「幽霊はあんただろー!」というオチなのだが、そこが微妙に二重構造になっていて、果たして死後、人間はどこへ行くのか?というのが死生観として考えさせられる。ストーリーの中でウソをついた子供は永遠に罰を受け続けなければいけない、という話が盛り込まれているのだけど、子供を殺して自殺した母、その親子たちもまた永遠にその場所で変わらぬ姿のまま生き続ける、というお話。地縛霊とかの世界ってホントにこうなっているのかも……。ラスト、キッドマンが自分の正体に気づく現代との交差のシーンがいい。ただ、もっと派手な演出をしてもいいシーンもできるだけ抑えているのは狙いなのか。おどかそうおどかそうというのはない映画なので、心臓の弱い人でも大丈夫。

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