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2002年1月

2002/01/25

【ビデオ】 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」

昨年公開された話題作。DVDで見たので、特典映像もちょっとだけ観られた。(レンタル用だと特典映像は極めて少ないと最近知った)
いやあ、あのメイクは確かによくできている。が……ストーリー展開はちょっと陳腐かなあ。まあオリジナルのあのラストの衝撃が子供心に強烈過ぎただけに、リメイクはどんなにスゴイものをつくられても、あの衝撃を上回ることは無理なんだと思うけど……。
時空のよじれとか、進化した猿の起源の設定の仕方なんかは、めいっぱい工夫されてよかったのだけど、それは残念ながら最初から読めてしまう。
人間にシンパシーを抱く猿(モンキーというと怒る。エイプス)側のお嬢様が一番魅力的だったかな。

2002/01/23

【舞台】 新春大歌舞伎

午前の部を見た。「連獅子」は松本幸四郎・市川染五郎親子の共演。あの有名なブンブンたてがみ(?)を振り回す毛振リは実にダイナミックでカッコよかった。
「妹背山婦女庭訓 吉野川」歌舞伎版ロミオとジュリエット。一幕で場面転換なし。しかし、屋敷を真ん中に置いた吉野川のセットで隔て、上手と下手でそれぞれの家のしつらえになる。舞台上の吉野川は幅3メートルほどだが、実際は100メートルだと思って見るのがお約束。これぞ様式美! で、話は家の事情と暴君に振り回されこの世で結ばれることなく、それぞれの親の前で命を落とす若い男女の話なのだが……これが結構すごい場面がある。母の手によって首を落とされた姫は、せめて首だけでも嫁入りをと、吉野川を流され、今まさに切腹して虫の息の彼の元へと送り出される。まさか生首は出さないだろうと思いきや、ちゃんと人形の首が出てくるのだ。そして水杯の三三九度。せつない悲しいお話はあの世での二人の幸せを願って幕を閉じた。一幕でもこれほど場面転換ができるのだ、というお手本のようなお話。
「さくら川」は中村さんち、つまり高麗屋のおじいちゃん、パパ、孫3人の共演による。中村橋之助の子供たちが実にかわいらしかった。まだたったの4つであの「高麗屋!」という掛け声と拍手を浴びるのだ。う~ん、これがまさに御曹司! 
今回は3階A席だったのだけど、花道がまるっきり見えない。これはストレスだった。今度はキヨブタして2階席を奮発するか~。

2002/01/08

【音楽】 ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団

ニューイヤーコンサート
実に楽しかった! ヨハン・シュトラウスの曲が中心なので、選曲もワルツが多く明るいことこの上ない。しかも、打楽器奏者(でっぷり太ったおじさん)たちの笑っちゃうようなパフォーマンスありで、クラッシックのコンサートだからといって堅苦しいことは何もない。
音楽関係にはとんと疎いので、気のきいた批評なんてできないのだが、とにかく新年早々楽しい気分になれた。「年の初めの……♪」あのおなじみの曲も管弦楽団で演奏されると、急に格調高いものに聞こえた。
最初の曲でちょっとしたトラブルがあった。第一オーボエ奏者がソロパートでいきなり詰まり、「sorry」と言って楽器の手入れを始めたのである! 中断したのはほんの30秒かそこらだったと思うけど。思わず、ライバルかなんかが楽器に細工したのかしらん……なんて思ってしまったのだった。

2002/01/06

【本】 「ビューティフル・ボーイ」 トニー・パーソンズ著

「ハリー・ポッター」を押さえて英国図書賞「今年の一冊」に選ばれた話題のベストセラー小説。

「愛するって、手を放すタイミングもわかるってこと」
そんな言葉が帯にある。内容は、30過ぎてこのままオジサンになっちゃうのかなと思い始めた男が、まずオープンカーを買ったところから始まるのだが、浮気が元で妻に去られ、息子と二人暮らしをしていく中で、仕事を辞め……まあ、つまりは「クレイマー・クレイマー」するというお話。ある意味、よくある崩壊家庭の話ではあるんだけど、全編とおして漂うユーモアの中に、真理がたくさんあって、とってもせつない。
30になったらもう少年じゃなくなりそうな焦り、これって精神年齢の幼い日本人男性では、40を迎えた時に全く同じことが起こるらしい。そんな実例を山ほど身近で見ているので、なんかすごくわかった。
そして、30過ぎの男性が、趣味も話も合う同年代の女性じゃなくて、中身がなくても若いオンナと浮気をする心理を「三十代の女性より若い女の子は辛辣になる確率がとても低いからだ」と表現しているところとか、永遠にヒーローだと思っていた父親を亡くした時の悲しみや、仕事って生活の糧を得る手段なのか、生き甲斐なのか思わず考えてしまうあたりとか、誰の生活にもあり得る出来事がいちいち胸に迫ってしまうのだ。それも押しつけがましくなく。
この小説は、たぶん30を過ぎて、家庭を持って、多かれ少なかれ何らかの問題にぶちあたった経験のある人には必ず胸に迫る箇所があるだろう。そんな一冊。

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