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2001年11月

2001/11/29

文庫革のブックカバー


アエラで記事になってから注文が殺到していたブックカバー。真夜中の0時から楽天の共同購入の入札開始なのだけど、まず一回目は打合せが終わって午前2時に帰った時には24分で売り切れだった。で、2度目。11時59分から待機して速攻!ラスト2本のところでゲット~!今回は6分で売り切れだったのですんごいドキドキした。もったいなくて使えない。(笑)

2001/11/28

【舞台】 「すべて世は事も無し」 作・ポール・オズボーン

出演:山口果林 岡まゆみ 加藤健一ほか 演出:加藤健一

加藤健一事務所の公演である。映画「エデンの東」「南太平洋」の脚本家ポール・オズボーンの名作中の名作だということだった。出演者は全部で9人。うち7人までもがヨボヨボの老人という設定。4人姉妹とその伴侶や息子たちをめぐってそれぞれの思惑がうずまく……。姉妹の間に隠された秘密などがじわじわと明らかになっていくのだが、コメディタッチでまったく暗さを感じない。老人の話となれば昔話に終始するのかと思いきや、まだまだ愛憎の炎は消え去ることなく、いや人間のそういう感情って一生続くんだろうなと思わせる展開で飽きない。ちなみに2幕になっているが、場面転換はない。最後にしんみりし、人は誰かと寄り添って一生を終えることが大切なのね、と思わせられた。

2001/11/20

【映画】LAST SCENE

監督: 中田秀夫 出演:西島秀俊 若村麻由美 麻生久美子 ジョニー吉長
試写会のお知らせをいただき、どんなジャンルの映画なのか、全く予備知識ゼロで見に行った。中田監督といえば、「リング」「らせん」など恐怖モノで一躍名をはせられた方。だからというわけではないが、冒頭はかなりおどろおどろしいオカルト映画的始まり。ただし劇中劇。が、この映画自体はホラーではない。古き良き時代に対するノスタルジーだ。ある一人の俳優の、それもごく限られた一面だけにスポットを当てた小品。こういう切り取り方って映画ならではかもしれない。そしてもう1つ、小ネタのように散りばめられてはいるが、テレビドラマで視聴率をとればすぐに「ザ・ムービー」と称してテレビ屋が映画に進出して映画の現場のお作法を踏みにじることへの揶揄も込められている。作品の中にはある心優しき幽霊(主人公の幻想)が登場するのだが、本当の意味の「幽霊」は、今はもう輝きを失ってしまった過去の日本映画の隆盛なのかもしれない。

2001/11/17

ソウル・ウェスティンホテル

ウェスティン朝鮮ホテルに泊まるなら絶対エグゼクティブフロアがおススメです。ラウンジで常時軽食と飲み物サービスがあります。そして中庭にはこんな古い建物が残っています。残念ながら工事中。

ソウル・明洞(明洞餃子にて)


ソウルで一番の繁華街・明洞にある「明洞餃子」のおススメメニューの「うどん」。ほどよくこってり、そしてさっぱりで美味。いつもすごい行列ができている。もちろんキムチもご飯もついてきます。

ソウル・南大門 

東京でいえばアメ横が一番近いイメージかも。コピー、オリジナルとりまぜ衣料品関係が山積み!「安いよ!安いよ!」の掛け声とともに活気にあふれる。

【映画】バレット・オブ・ラブ

主演:レオン・ライ 瀬戸朝香 監督:アンドリュー・ラウ
「たった一度でいい、私を愛してほしかった。」
これがログラインである。日本からのプロデュースと女優参加だが、完璧なる香港映画だ。香港映画らしいアクションや銃撃シーンが冒頭から見られて痛快。香港の裁判シーンや都市部から離れた島での暮らしといった普段目にすることのない「香港」が描かれていたのが大変興味深い。おまけにパリロケ!(ストーリーに関連性はあまりないが)
ところでこれはラブサスペンスなのである。貫かれているのは悲しい女殺し屋の恋……なのだが、描き方が足りないところが残念。特に第二幕に入ってからがサププロットに重きを置き過ぎてラブストーリーが曖昧になってしまっている。(この辺のところをお世話になったIプロデューサーに僣越ながら言うと「合作ならではの悩み」ということだった)多分香港人と日本人では感情の描き方というか、どこを面白がるか、というポイントが微妙に違うのかも。瀬戸朝香はスクリーン映えして美しかった。が、セリフをしゃべってはいかん……。(ちょっと辛口)

箱根ガラスの森美術館


屋外にある不思議なオブジェ。光を受けて輝く。ここの美術館は庭園が美しくかなりおススメ。

軽井沢の紅葉

10月最後の週末に急に思い立って出かけた軽井沢。猿の出る露天風呂がめちゃくちゃ快適でした。真っ青な空に色鮮やかな紅葉。自然に触れると心が清らかになった気がします。

富士山の初雪


ひんやりと澄みきった空気の中。夏の名残の日差し。まだスリムなススキの穂。富士山に初雪が降った。例年より2週間早いという。この景観の峠のそば屋は美味です。

マウイの海

マウイ島のひょうたんみたいにくびれた部分、ハイウェイをちょっとはずれたところからの眺め。どこまでも青い海。この海を見ているだけで、心が洗われるような気持ちになります。はるかかなたに見えるのはカウアイ島です。

楽しいこと!おいしいこと!面白いこと!


このページでは、私のジミ~な生活の中でも、たまには出会う興味深い場所、事、物などを画像を添えてご紹介していきたいと思っています。
ジャンルは問わず、行き当たりバッタリの予定です。どうぞお楽しみに!
(うちのネコ。ロシアンブルーの龍。♂。食う・寝る・遊ぶが彼の仕事。こいつの辞書に「緊張感」はない……zzzz)

【映画】千と千尋の神隠し

ようやく観てきた!それにしてもロングランである。観て、その理由がよーくわかった。正直あまり期待していなかったのだが、あっという間に引き込まれて“あの世界”にハマっていた。なんと美しい映像、不思議な世界なんだろう。とにかく世界観に、そして想像の翼を広げた「物語」の強さに圧倒されていた。宮崎監督の想像力、創造力には感服するしかない。観ている間、頭の奥で妙な懐かしさが思い出されてきた。それは初めて“物語の世界”に触れた幼い頃。私の場合は、ディズニーの絵本だったのだが、部屋が暗くなるのも忘れてワクワクしながらお話の世界に入り込んでいった至福の時を思い出していた。(それが今の仕事につながるわけだけど)
正直いえば、ストーリー的には「あれッ?」と思うところはある。が、あの映像の美しさ、そしてすみずみにまで行き渡った生き生きしたキャラを楽しむことで目をつぶれてしまうのだ。たしかキャッチコピーは「今10歳のあなたへ。昔10歳だったあなたへ」だったと思う。物語のすごさにこんなに長いこと浸っていられる映画は久しぶりだった。

【舞台】 「おやすみ、母さん」  作 マーシャ・ノーマン

(※いつもながらネタばれありです)
母親役に白石加代子、娘に渡辺えり子で場面転換なしの二人芝居である。ある夜、8時になると中年の娘ジェシーがいきなり自殺をすると言い出す。始まりは実にコミカルで笑いを誘う。子供のように無邪気な母セルマも観客も本気にしない。が、話しているうちにだんだんジェシーが本気なのだとわかってくる。身辺整理を完璧に済ませ、葬儀の段取りから形見分けの手配まで済ませているのだ。それを実に明るく淡々と演じるものだから、この芝居はてっきりコメディなのだと思って見ているととんでもない。母は娘が本気だとわかると、必死になって引き止めようとする。娘はもう人生に絶望し、最後にやりたいことは死ぬことだけなのだという。ただ、母さんが後で混乱しないように自分の気持ちを全部言っておきたかっただけなのだ、と。二人の会話が進むうちに平凡で病気がちで夫にも子供にも見放されたジェシーの人生が浮かび上がってくる。ラスト近く、形見分けのシーンではセルマがジェシーのテンポに乗せられてウンウンと言いながら箱をのぞき込むから、きっと自殺話は狂言なのだと思う。いや、思いたい。だが、ジェシーは「おやすみ、母さん」と言って部屋にこもるのだ。セルマの絶叫が忘れられない。「私、一緒に住んでたのに、あなたがそんなに孤独だなんて知らなかったのよ。あなたは私のものだと思ってた……」我が儘な母親が最後の最後に娘に最大の我が儘を通されてしまうのだ。そして響く銃声……。
ある意味これぞ本当のどんでん返しかもしれない。まさかやらないだろうと思うことをやってしまうのだから。そして、後を顧みずに逝くことがどんなに身勝手であることか……。

【本】 十三階段  高野和明著

江戸川乱歩賞受賞作。この方は脚本家なのだそうだ。だからなのか、とてもビジュアルがイメージしやすい文章。グイグイ引っ張っていくストーリー構成。面白かった。ガーッと読んでしまえた。死刑執行までのカウントダウンというのは、よくあるのだけど、実際日本の死刑制度については細かいことまで知られていない。その意味で、見てきたようにリアルな死刑執行シーンやそれにまつわる執行官の人々の心理描写が謎解きとは別の部分で興味を引かれた。

【宝塚】 花組講演 ミケランジェロ VIVA!

最近は宝塚ブームなんだろうか。チケットがとれないとれない! 今回はVISAカードの抽選でどうにか当たって観ることができた。数年ぶりである。新しい宝塚劇場はロビーも広々としてきれいだった。
舞台は、いわゆるミュージカル仕立ての芝居「ミケランジェロ」とレビュー「VIVA」の2幕。「ミケランジェロ」の方は、その名のとおりミケランジェロの芸術にかける情熱と彼を取り巻く人々のお話。時代背景からいって、衣装はそれはもうキラキラしていて美しかった。キラキラといえば、レビューの方がさらにすごかったけど。
今回は花組トップスターの愛華みれのさよなら公演でもある。よくわからないけど、確かにトップスターというのは華がある。登場の仕方からして違うのだ。が、あのメイクをされてしまうと、誰が誰やらわからないのもまた事実。(笑)舞台に立つのも女性なら、観客の9割9分も女性。実に特殊な世界だ。歌舞伎と同じで、宝塚も一種の様式美があるのかもしれないと思った。あれほどまでにきらびやかなモノを生で観ることはなかなかない日常において、スパイスのようなひととき。キラキラキラが今も目に焼きついている。ぜひまた行きたい。(^_^)

【舞台】 平野啓子 語りの世界 連城三紀彦「落葉樹」

元NHKアナウンサーの平野啓子さんが連城三紀彦作品の「落葉樹」を語るという舞台。全く台本を持たずに暗譜(?)で語られたので、朗読とは言わないだろう。お話は、ある日突然訪れてきた夫の愛人と妻の息づまるやりとり。妻と愛人、どちらのセリフを言う時にも一瞬にしてなりきる表情が見事だった。連城作品といえば、「大人の恋愛が書きたいなら読みなさい」とシナリオ学校時代に言われて随分読んだ。女の心の機微が見事に描かれていて好きな世界。舞台照明や平野さんの着物、音楽ともにマッチしていて美しかった。

【本】 「暗鬼」 乃南アサ

タイトルは「疑心暗鬼」の「暗鬼」である。一人の女性が旧家にお嫁に行ってみたら、そこの家族(8人)は大家族だというのに全くモメ事もなくいい人ばかりで、その“いい人さ”があまりにも不気味で、一体この家族にはどんな秘密があるのだろう? それとも本当にいい人たちなのか……と疑惑を持つ様子が描かれている。結末はかなりブキミ。嫁姑の問題が全くないならないで、人間関係というのは不自然なのかもというのが発想の原点かと思える作品。孤立無援の状態に置かれた時、染まってしまうべきなのか、戦うのか、逃げ出すのか? どんな判断ができるのかちょっとコワイ話。

【本】 「白い犬とワルツを」 テリー・ケイ

話題のベストセラー。妻を亡くした年老いた夫のその後。どんなに子供たちや孫たちに囲まれていても、彼が心の中で追い求めるのは、やっぱり妻の姿……。白い犬は妻の象徴だ。「あなたは白い犬が見えるような人生を送ってきましたか?」と問いかけるような……。つくづく考えてしまう。いずれやってくる老いをどんなふうに迎えるのだろう……と。最後はじんわり涙する。しかし、数年前にNHKですでにドラマ(海外でのドラマ化)が放映されていたとは!? 地味な作品だけに海外と国内でのブレイクの仕方って違うんだなという典型。

【本】「審問」上・下      P・コーンウェル著

ベストセラー「検屍官」シリーズの11作目。ミステリには、主人公がいつまでも年を取らないものと新作ごとに現実に合わせて年を重ねていくものとがあるが、この作品は後者だ。だから、ついに我がケイ局長も50!を過ぎてしまった。
だからって全然オバサンなんかじゃないのだ。彼女は今でも現役で恋をする。前作で亡くなってしまったベントンとの恋が成就するシーンはドキドキしながら何度も読み返したものだ。ベントンが死んでしまった時には、涙涙……でした。
ただ、どんなシリーズにもいえることだと思うけど、長くなれば、波もある。今回の作品についてはワクワク、ドキドキはなかった。前作「業火」の直後から話が始まっていて、犯罪で傷ついた人たちのその後が実に丁寧に描かれているんだが、その分エピローグみたいになってしまった。そして、大きく舞台が変わるであろう次回作へのプロローグにもなっている。早く次が読みたい……。

【映画】ダンサー・イン・ザ・ダーク

話題の映画。ハンカチ持参で大泣きする予定で行ってきた。……が、しかし。「ダンサー~」は1ミリも泣けなかったのだ! 周りの人たちはラスト30分ぐらいからグシュグシュ始まっていた。一体どこどこ? どこで泣けるの?と思いながら、ついに映画はエンドロールへ。うそ~。私って人非人!?
というより、泣けるツボが違ったんだなあ。泣くどころか、私は途中から腹が立って、腹が立って仕方なかったのだ。ビョークが素晴らしい女優さんであることは認める。セルマ役にはバッチリはまっていた。が、そのセルマの「母の愛」に全然共感できなかったのだ。愛って、多かれ少なかれエゴイスティックなものだけど、セルマの愛は母の愛というより、母としてできることをする自分への愛、みたいに気がしてしまったのだ。息子側の描写がなかったのはうなづける。だって、息子側を描いてしまったら、この映画の論理が成り立たなくなるんだもん。

【映画】 花様年華~In the Mood for Love~

昨年のカンヌ映画祭での話題作、ウォン・カーウァイの新作である。彼の今までの作品とは違って、動きを抑えた静かなカメラワークが大人の秘めた恋をとらえている。なんといってもマギー・チャンが美しいのなんのって! 全編通して同じ形のチャイナドレスなのだけど、生地のデザインが違う。スタイルがよくなくちゃ着こなせないわ……などと、映画の内容そっちのけで見とれていた私である。
その内容は、主人公の男と女(隣同士に住む既婚者同士)の秘めた恋が中心になっている。最後まで二人はベッドをともにすることはない。けれど、濃密な時間を過ごしていく。恋とは、魂のふれあいなのだと気づかせてくれる。肉体から入る恋があふれている現代で逆に新鮮だった。
私は、香港映画ってカンフーばっかりじゃないんだ~と最近気づいた。他にもいろいろ見てみたいと思っている今日この頃。

【映画】ハンニバル

話題の映画。私の大好きな作家の一人、トマス・ハリス原作。言うまでもなく「羊たちの沈黙」の続編。
原作がとびきり素晴らしかったというワケでもないが、やっぱり映画では描き切れてない……というより、あきらかにパート3を狙ってるでしょ!というつくりなのだ。つまり、原作ではレクター博士とFBIに失望したクラリスはまるで美しき逃避行のような愛の日々で終わるのに、それがそっくりそのまま抜けているのだ。二人のラブストーリーがないから、引っ張りもない。心情描写が緩い。ジョディ・フォスターがおりてよりセクシーなJ・ムーアに代わったのだから、その辺結構期待してたんだけど、あれじゃ違うよなあ……という出来上がりになってしまった。
それに、ショッキングな顔とかシーンって全部見せると、かえってコワクないんですケド。
フィレンシェのシーンだけはゴシック的な美しさで大変結構でした。

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